くちにする

食べること話すこと

食不語、

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寢不言。(食うに語らず、寝ぬるに言わず)
(論語の一説。二千年以上も前のものですから様々な意訳があるかと思います。 食について語らず とか。このブログのタイトルを付けた身からしたらビミョウな訳です)
他の訳として中医学的目線で授業で教えていただいた教訓としては、

食べながら喋るな。

です。
食べるも話すも「くちでする」わけですが両方いっぺんには出来ません。
でも、やっちゃうんです。私、会食中たいてい噛まずに丸飲みしていることに最近気づきました。せっかくお相手がいるのだから、と話すことを優先するあまり食べることをかなり疎かにしていました…。
容易に想像できることですが消化に悪いです(しかも実は味わっていませんでした…)。
物理的に口を使って喋るから噛んでいなくて消化に悪い、だけではなく「話す」という行為そのものが消化に悪いのです。誰かと話すのに頭を使わないことはありません。つまり、

頭に「気」が行ってしまって脾胃への「気」が足らなくなるのです。

これはテレビやスマホを見ながらも同じこと。
目の前の食べ物に、きっちり集中して「気」を頂く。それが染み巡っていることを想像する。
薬膳とか薬食同源とか難しい言葉よりも、もっと根本的で大切な意味合いだと思い知らされました。

ということで先日から
「食事中はテレビはOFF」が私のルール帖に加筆されました。
長きに渡る習慣を変えるには粘り強い意識が要ります。ね。